アウトドアをする”価値”について、ふと考える。

趣味。

旅行に読書、映画鑑賞から絵を描くなど多種多様にあり、ニッチな趣味を含めてしまうとそれこそ書ききれないほど、細分化されてしている現在。

人気のある趣味からマイナーな趣味まで日常のプラスαとして、より充実感や刺激感を求め、日夜楽しんでいる方も多くいると思う。

そんな魅力溢れる趣味の中で私自身はアウトドアが趣味。

当ブログでもご紹介しているキャンプや登山に加えて、現在は頻度自体はは少なくなってしまっているが、釣りにスノーボード、過去にはロードバイトにバイクにと多くのアウトドアな趣味を謳歌している。

ただ、そんな私だからこそなのか、それらをする “価値” が何処にあるのだろうか。と思うことがある。

それは言い換えると「アウトドアの魅力とは」に繋がるわけだがーーー。

・自然を身近に感じられる。

・非日常感が味わえる。

・体を動かして、ストレス発散。

みたいに、いかにも流行りのAIが答えてくれそうな内容が容易に想像できるわけだが、確かにこれらは間違いではないし、私自身もそう感じるシーンもあり、同じように普段とは違う環境が刺激になり、リフレッシュできると思っている方も多くいるのではないだろうか。

ただ、これらは二次的であり、根本にあるアウトドアの魅力というのは、こういった内容だと個人的には思っていない。そのアウトドアの魅力の根本にあるのはーーー。

お金を積んだだけでは、出来ない趣味だから。

アウトドア系の趣味での楽しみの根っこにあることはコレだと思っている。

少し乱暴な言い方にはなるが、ある程度の趣味はつきつめて考えると予算があれば、ある程度の問題は解決してしまう事が多くある。

念の為に言うが、もちろん多彩にある趣味の一つ一つに対して、どうのこうの言うほど、情緒を理解していないわけではない。あくまでも “顕著に言える” という意味合いだ。

そして、この “お金では解決出来ない” という要素がアウトドアという趣味は大きいと思っておりーーー。

・高級なテントを買っても、実際にキャンプに行ったわけではない。

・ハイスペックな登山靴やグッズを買ったからと言って、憧れた風景に出会ったわけではない。

・プロスペックのロッドやリールを買ったからといって、魚が釣れるわけではない。

こういったようにアウトドアの道具はあくまでも道具であり、それ自体が何かをしてくれるわけではなく(ランタンの収集等の道具が目的な趣向はあるが)自分で何か行動を起こさなければならない。

また、逆を言ってしまうと安いテントでもキャンプは出来るし、エントリーモデルでも登山が可能だし、百均のルアーで釣りも出来るわけだ。(安全性や快適性などは考慮はしていないという点はあるので注意が必要)

ここで言いたいのは、自分自身で道具を取捨選択し、計画を立て、”行動に起こす” 。という点だ。当たり前だが、行動に起こさない限りアウトドアという趣味は行えない、行動してこそ快感や刺激を得られる趣味と言えると思っている。

また、ブラッシュアップしながら憧れのスタイルや目標を達成する。これも失敗を糧に、試行錯誤しながらチャレンジし、達成するのが更に趣味としての奥行きを出してくれる。

この “行動をしなければ、何も得られない” というのがアウトドアの根底にある面白さなのではないか。

自然と共存、時には相手にしなければならないことがあるアウトドアという場では、体力面や環境面などから失敗を経験することも少ない。

この “お金で解決できないことにチャレンジする” というのがアウトドアにおける最大の面白さだとふと思ったわけだ。

話しは変わるが、最近の子供との会話で特に感じている “とある” 事がある。それはーーー。

「〇〇は強いんだよね〜(ゲームの話し)」

『〇〇は怖いな〜(危険生物の話し)』

などなどYouTubeなどで多くの動画配信者の方が多くの知識や知恵をシェアしてくれている。勉強にも繋がる部分で非常に助かっているわけだがーーー。

ただ、そんな何気ない日常の会話の中ではあるが、時折り(ん?それは本当に子供自身の考え・意見なのか?)と感じてしまう事がしばしばある。

「〇〇は強い・弱い」という考えをそこまでやり込んだ様には見えないゲームなどに対して持つ事はあくまで “個人の意見を知った” 知識だけで、それをあたかも自分の考えとして同調しているだけではないだろうか。

インターネットという情報媒体が身近かつ手軽になっており、より求められるのはそれらの情報を整理し、あくまでも “それらの情報は一個人としての考え” という一歩引いた視点が必要だと私自身は思っている。

知識や情報を簡単に得やすくなったこの時代。それらの情報を自分の考えにいつの間にかすり替えていないかと思ったわけだ。

そういった背景がある中で息子を連れて登山をした時のことだーーー。

「意外と蜂っていないねー」

「こういう大きさの花なんだねー」

そう。この言葉。この言葉を聞いた時にアウトドアな趣味をやっていて良かったと思ったシーンだ。

これらの事はほんの些細な事かもしれない。だが、図鑑や本、動画などでは得られない五感で体験しなければ得られない情報・知識が得られたわけだ。

自宅や学校で得た知識や情報だけではなく、山登りをするという”行動したからこそ、得られた体験” がアウトドアにはあったと感じており、今後も息子二人を積極的に外へ連れ出そうと強く思った事が印象深くある。

アウトドアという価値や魅力。

もちろん様々な考えや経験から、個人個人が思う “魅力” があり、そこに “価値” を見出している部分は多くあると思う。

あくまでも私自身がキャンプや登山を子供と過ごしている時にアウトドアな趣味をしている価値や魅力をふと感じたわけだ。

少し極端な言い回しをしている部分はあるが、お金だけでは体験できない、自分自身が行動に移さないと得られない経験がそこにあり、それらがアウトドア系趣味を行う最大の魅力ではないだろうかという結論に至った。

動画やSNSで知識や情報を得る事を否定しているわけではない。私自身も参考にしているし、必要な情報を得るツールとして活用している。

お高い道具を否定しているわけではない。アウトドア系の道具には、もちろん値なりの理由がもちろんあり、安全性や快適性に繋がり、私自身も機能云々度外視に憧れているメーカーや道具が多くある。

ただ、それだけではなく、行動に起こしてこそ意味がある。

その憧れた景色、体験を感じる為には、”行動”をする以外に手段はなく。

その目的がここにはない場所にあるからだと思ったわけだーーー。

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みそお
根っからのアウトドア派の筆者「みそお」です。嫁ちゃん、長男、次男の4人家族で2018年からファミリーキャンプを楽しんでいます。そんなファミキャンの様子やギアのレビューなどをご紹介していますっ! ・ソトシル公式メディアとして参加しています。