キャンプにおける効果を一番、実感した防犯とは?

皆さんは安全、安心してキャンプを楽しんでいるだろうか?

そう言う私も特に大きな事故などもなく、毎回「楽しかったー」と思えるぐらい安心してキャンプを過ごしている。

ただ、昨今のキャンプブームの影響もあってかSNSなどで闇の部分があるが垣間見える。それはーーー。

・高額なキャンプ道具の盗難事件

・ソロを狙った暴行や恐喝

などなど、これらに加えて事件にならないまでも、怖い思いをした方の報告がSNSを通して見る事があったりする。

キャンプ場に来る人に悪いやつはいない!

みたいな事はなく、大なり小なりの悪しき考えを持った輩は多くいるのが実情。むしろブームから希少な道具や手に入りにくい道具の価値が高まり、増加している可能性すらある。

あと、キャンプ場を出会いの場と変な勘違いしてる変な人とか。(急に雑になる。)

そんな時に行うのが自己防衛。防犯ってやつです。

そして個人的に根本的に効果のある防犯は一つしかないと思っている。今回は、そんな気分も落ちる内容だが、実体験ベースでお話ししたいと思うーーー。

先ずは大前提だけど、加害者側が当然悪い。圧倒的に。もうキャンプとか云々関係ないから。本当に。良い大人だろ? 働こ?と真面目に思う。こっちとら少ない小遣いでなんとかやってるんですよ?

ーーー話しは戻って。ただ、少なからずそういった悪しき行いをする輩がキャンプ場にいる可能性があるのは、悲しい現実。そこである程度の自衛が必要となるわけだがーーー。

たまにSNSで、寝る時に「ナイフ持ってー」とか「ナタを持ってー」みたいな事を目にする事がある。個人的にそこまでしてキャンプしたいのか?と思ってしまう。言わんとしてる事はわかるが、戦々恐々としながらキャンプをしたくないわけだ。(みんなそうだと思っているとは思うが)

そんな中で多くのブログが情報メディアでキャンプにおける防犯ノウハウを知ることが出来ますーーー。

・留守中にテント前に靴を置いて擬装をする。

・テントに南京錠などをかけておく。

・無闇にSNSでリアルタイムの写真をあげない。

などなど、どれも一定の効果は見込めるし、実際に効果を実感している方も多くいるであろう。

ただ、個人的にこれらの対策は、”やっておいて損はないけど、そこまで効果が期待できない” 系の、いわゆるお守り程度の内容だと思っている。これも悲しい現実だが。

そう言うのもキャンプにおける防犯は、かなり難しいと思っている。というのもーーー。

過去に私自身が経験した事があるわけだが、お風呂に行く際に少しの間、キャンプサイトを離れていた時のことだ。

季節が夏ということもあり、帰る道中で夕立ちがあり、「あ、外に出していたハンモックがびしょ濡れだ……」と思いながら自分のサイトへ急ぎ足で戻った。

サイトを確認してみると、タープの外にあったはずのハンモックが中にあったのだ。嫁や子供に確認してみても外にあったと記憶している。

そんなこんなで疑問に思っていると隣のサイトの方が「雨が降ってきたので、ハンモックを……」と話してくれた。実は隣の方が親切にもハンモックをタープの下に入れてくれたのだ。

非常に有難い気持ちを胸にキャンプって良いな。これから自分もそう言った行動が出来るといいな。と思ったワンシーンだ。

ーーー。

と何気ないハートフルな風景だが、意地悪な言い方、見方で変えると「割と自分のサイトに他の利用者でも容易に入る事ができる」という点だ。

もちろんこの私自身の経験には、何処にも悪意などはなく、今でも素晴らしい記憶としてあるのは前提にあるが、仮に、これが悪意のある利用者であれば話しは別だ。

そういった点から、やはりキャンプ場での防犯というのは根本的に難しく、擬装なり何なりしても、犯罪をする輩はその辺りもチェックしているだろうし、間違いなく監視されていると思う。

ほとんど利用者がいないキャンプ場はもちろんだが、利用者が多いキャンプ場でも自分自身のキャンプに夢中でそこまで他のサイトがどうのこうのと見ている事は意外とない。あんまりジロジロ見ていてもアレな人だしそんな余裕はない。

そうなると最も効果的な防犯対策は? となるわけだが個人的に思う対策はひとつしかなくーーー。

それは「キャンプ場選び」。

そう、根本的な部分での防犯(安全性を考慮する)対策はこのキャンプ場選びに尽きると考えている。

無料のキャンプ場から高規格と呼ばれるキャンプ場を利用しており、実際に肌で感じている事なので、そこまで見当違いなことは言っていないと思う。というのもこういった経験があるーーー。

はじめてのキャンプが無料のキャンプ場だった私だが、事前に21〜22時ぐらいが消灯であるのが一般的という情報を目にしており、その消灯時間あたりで寝ようキャンプのスケジュールを考えていた。

日中は特に何も問題なくキャンプを楽しむ事ができ、「キャンプって楽しいな〜」と思いながら過ごしていた。そんな事をしながら夜も深まり、自分の息子二人は疲れたのか早々に夢の中。スケジュール通りのそろそろ消灯時間を過ぎるころだった。

22時を過ぎてもガヤガヤ、24時を過ぎてもガヤガヤ。夜も遅く暗い道に子供(小学高学年ぐらい)数人だけで、トイレへ移動しているのも見ていた。無料のキャンプ場なので管理人等はおらず、暗黙の了解なところに依存していたわけだが、実情はそんな感じだった。

「え?キャンプってこんなもんなの?」と思ったのが、今でも強く印象にある。

挙げ句の果てに、車をサイト近くに横付けし、エンジンをかけながら談笑しているグループさえいた。『先輩の車、マジ、カッコいいっす!!』とか話しているのをテント中で横になりながら「知らんがな」と思ったのは良い(?)思い出だ。

そんな無料のキャンプ場の経験を得て、いわゆる入出ゲートが完備された高規格のファミリーキャンプ場を利用した時に「同じ感じなのかな?」と思っていたら、消灯時間を過ぎるとピタッと声が止んだ。

子供が興奮して寝れないのか、クスクスした笑い声や夜の静かさを楽しむぐらいの会話ぐらいで隣サイトの声もほとんど聞こえない。

「あ〜。やっぱりあの経験は、無料だったからか……」と、キャンプ場の違いによる “利用者の考え方” に大きな差を感じてしまったわけだ。

この事は、防犯対策にも繋がると考えている。

普段の生活に置き換えて考えてみてわかるが、ほとんど管理されていない場所でいつでも、誰でも来れる場所としっかりと管理者がおり、入出ゲートもある場所のどちらが安全性が高いですか?と聞かれれば、もちろん後者になるわけだ。

これらの話しはキャンプ場でも同じような事が言え、やはり安全性を注視した場合に無料キャンプ場では越えられない壁がある。ある意味では、個人のモラルやマナーの部分が試されていると言ってもいい。

また、この有料という要素はある意味では「金額を払ってでもくるキャンパー」は、知識やルール、マナーなどの予備知識を蓄えている。という点にも繋がる。

これは啓発好きな意識の高い系とかそういう話しではなく、単純にその金額を出すからにはある程度の知識やマナー、ルールを知っており、(知ろうともする)またキャンプ場自体もルールなどをしっかりと提示しているのも要因としてある。

ごちゃごちゃ言ってはいるが、要するに「無料だから来る人」と「お金を払ってでも来る人」では、やはり気持ちの部分が違うと思うわけだ。

また、キャンプ場選びで立地場所というのも一つの防犯要素があると思っている。

割と市街地に近いキャンプ場から、それこそ誰も利用していないキャンプ場があるわけだが、やはりアクセスの良い(立地条件が良い)キャンプ場の方が安全性は高いと思っている。

もちろん自然を楽しむキャンプ。普段の喧騒を忘れ、ゆったりと自然の中で楽しみたいと思う反面で、1,2組しかいないキャンプ場とファミリーなどで賑わいのあるキャンプ場とで、どちらが安心感があるか? となったら後者ではないだろうか。

もちろん、人それぞれの考え方やシチュエーション(ギチギチに埋まっているフリーサイト等)にもよる事は念頭にあるが、ある程度の利用者がいた方が、悪しき輩が動きにくくなり防犯効果があると考えている。

色々と私自身の考えや経験談をお話ししたが、無料だから世紀末な場所なのか? 有料だから絶対に安全なのか? と問われると一概にそうとは言えない部分はもちろんある。

無料でもキャンパー同士がお互いを思いやり、気持ちよく過ごす場所もあるだろうし、有料でも半分、無法地帯気味な場所だってあるだろう。

ただ、どの場所でも悪しき考えをもった輩がいる可能性は否定できないが、その可能性にはキャンプ場によって大きな違いがあると思っている。

こうやって書いていてゲンナリする内容ではあるが、これがキャンプ場の防犯対策の実情だと思っている。

そして、キャンプがこんな事を考えなくてもいい場であり、安全に安心して楽しめるレジャーとなってくれる事を願っているーーー。

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みそお
根っからのアウトドア派の筆者「みそお」です。嫁ちゃん、長男、次男の4人家族で2018年からファミリーキャンプを楽しんでいます。そんなファミキャンの様子やギアのレビューなどをご紹介していますっ! ・ソトシル公式メディアとして参加しています。